「LINE公式アカウントを作ったけれど、“認証済アカウント”って何?」
「認証されるとどんなメリットがあるのか、違いがよく分からない…」
そんな方に向けて、この記事ではLINE公式アカウントの「認証済アカウント」について仕組みやメリット、申請方法までをわかりやすく解説します。
未認証アカウントとの違いや、どのような業種が対象になるのかなど、LINE活用を本格化させたい事業者が知っておくべきポイントをまとめました。ぜひ参考にしてください。
- LINE公式アカウントの「認証済アカウント」と未認証アカウントの違い
- 認証を受けるための申請手順と必要な準備
- 飲食店やECなど、業種別の具体的な活用事例
LINE公式アカウントの「認証済アカウント」とは?
「認証済アカウント」とは、LINE社によって本人確認や事業内容の審査を通過した公式アカウントのことです。アカウント名の横に青いバッジ(認証マーク)が表示され、LINEユーザーからの信頼性が高まるのが特徴です。
この認証制度は、LINEをビジネスで利用する企業や個人事業主にとって、情報の信頼性を証明する手段として活用されています。たとえば、飲食店、医療機関、ECサイトなど、多様な業種が対象になります。
未認証アカウントとの違い
未認証アカウント(プレミアムID)との大きな違いは、信頼性と露出の高さにあります。
未認証アカウントは誰でも簡単に作成できますが、LINEアプリ内での検索結果には表示されず、IDを知らないユーザーが見つけることは困難です。一方、認証済アカウントはLINE内検索で表示されるため、新規顧客との接点を作りやすくなります。
また、LINE Payとの連携や有料広告など、一部のマーケティング機能は認証済アカウントのみが利用できるため、本格的な運用を考える場合は認証を受けることが強く推奨されます。
認証の対象となる業種・ビジネス
LINEの認証は、公的機関・法人・個人事業主など、信頼性のある事業者であれば幅広い業種が対象となります。
具体的には、以下のようなジャンルが認証を受けています。
- 小売店・飲食店・美容室などのリアル店舗
- 病院・歯科医院・整体院などの医療・健康サービス
- 弁護士・税理士・行政書士などの士業
- ECサイト・サブスクリプションサービスなどのネットビジネス
- 地方自治体や教育機関などの公共団体
ただし、アダルトコンテンツや出会い系サービスなど、LINEのガイドラインに反する事業は審査対象外となるため注意が必要です。
認証済アカウントになるメリット
認証済アカウントになることで、LINE公式アカウントの集客力や運用効率が大きく向上します。以下では、主な4つのメリットを詳しく解説します。
メリット①|信頼性・安心感が高まる
認証バッジ(青いチェックマーク)が表示されることで、ユーザーに「正規のアカウント」と認識してもらえます。
- なりすましアカウントとの区別が明確に
- 初めてアクセスしたユーザーも安心して友だち追加しやすい
- 企業や店舗の「公式性」を強くアピールできる
特に初対面の顧客やオンライン取引では、信頼性の担保がコンバージョン率に直結します。
メリット②|LINE内検索に表示されるようになる
認証済アカウントは、LINEアプリ内の検索機能でヒットするようになります。
- 「業種名+地名」などでの検索に対応
- 新規顧客との接点が増加
- 知名度の低いブランドや店舗でも発見されやすい
未認証アカウントでは検索表示されないため、集客チャネルとして大きな差がつきます。
メリット③|店舗・ブランド名でのLINE ID検索が可能になる
ユーザーがLINE IDで友だち追加する際、認証済アカウントであれば「店舗名・サービス名」での検索が可能になります。
たとえば、
「@abc123」ではなく「@渋谷カフェ」や「@〇〇クリニック」といった名称でヒットするため、覚えやすく、検索も簡単です。
- オリジナルのIDをブランド名に合わせて設定できる
- SNSやWebサイト、チラシなどの宣伝媒体と連携しやすい
- 顧客が探しやすく、リピートにもつながる
メリット④|予約・決済・ECとの連携がスムーズになる
LINE認証済アカウントになると、LINE内での各種サービス連携が可能になります。
- LINE公式予約ツールとの連携(美容院・クリニックなど)
- ECサイトとの自動連携によるトーク上での商品紹介・購入誘導
こうした連携は、顧客の利便性とコンバージョン率を同時に高める手段となります。
予約から決済までLINE上で完結できる環境は、他社との差別化にもつながります。
認証済アカウントになる際の注意点
LINE公式アカウントを認証済にすることで多くのメリットが得られますが、申請にはいくつかの注意点もあります。事前に理解しておくことで、スムーズな申請と承認につながります。
注意点①|申請には審査がある(誰でも通るわけではない)
認証済アカウントを取得するには、LINE社による審査を通過する必要があります。
- 登録情報(法人名・代表者・事業内容など)に不備がある
- 公式Webサイトや事業実態が確認できない
- LINEのガイドラインに抵触する業種である
特に、個人名義で活動している事業者や、副業・新規立ち上げ直後の事業は審査に慎重となる傾向があるため、信頼性を示せる情報(Webサイト・SNS・法人登記情報など)をしっかり準備しておくことが重要です。
※審査基準:LINE社の審査基準は非公開であり、申請が必ず承認されるわけではありません。記事では、審査に通るためのポイントとして、公式Webサイトの整備や事業実態の明確化を挙げていますが、これらは一般的な推奨事項であり、審査通過を保証するものではありません。
注意点②|審査に数日〜数週間かかることがある
認証の審査期間は、通常は3営業日〜2週間程度とされていますが、申請が集中する時期や内容によっては数週間かかるケースもあります。
- 事前に余裕をもって申請スケジュールを立てる
- 審査中も、未認証アカウントとして基本的な機能は利用可能
- 万が一不承認となった場合は、差し戻し理由を確認して再申請が可能
特にキャンペーンや広告の開始日が決まっている場合は、審査期間を見越して早めに申請しておくことが安心です。
※審査期間:記事では審査期間を「通常3日〜2週間程度」としていますが、実際の審査期間は申請内容や時期によって異なる場合があります。LINE社の公式情報では、審査期間について具体的な日数は明示されていません。
LINE公式アカウント「認証済アカウント」の申請方法
LINE公式アカウントの認証を受けるには、所定の手続きと審査に通過する必要があります。ここでは、申請の流れや必要な情報、スムーズに認証されるためのポイントを解説します。
認証申請の手順(ステップごとに解説)
以下は、LINE for Businessの管理画面から行う標準的な申請手順です。
- https://www.linebiz.com/jp/ にアクセス
- LINEアカウントまたはメールアドレスでログイン
- 対象アカウントの「アカウント設定」ページへ
- 「認証済アカウント申請」ボタンをクリック
- 事業者名・業種・担当者情報・WebサイトURL などを記入
- 会社概要や提供サービスの内容も詳細に記載
- 審査完了後、LINEからメールで結果が通知される
- 承認されると、アカウント名に青い認証バッジが付与される
申請に必要な書類や情報は?
申請時には、以下の情報や資料が必要になります。あらかじめ準備しておくとスムーズです。
- 事業者情報(法人名・住所・電話番号など)
- 代表者氏名や担当者の連絡先
- 公式WebサイトのURL(存在しない場合は審査に不利)
- LINE公式アカウントの基本設定情報(プロフィール・業種・紹介文)
- サービスの提供実態が分かる情報(SNSや他の公式ページなど)
※法人の場合は登記情報の確認が取れる情報(会社概要やWeb記載)があると信頼性が高まります。
認証に通りやすくするためのポイント
審査に通るためには、LINE社に「信頼性が高い事業者である」と判断されるかがカギとなります。以下の点に気をつけましょう。
- 事業内容をわかりやすく明記し、虚偽のない情報を提出
- 公式WebサイトやSNSなど、実在性の裏付けとなる媒体を整備
- LINEの利用ガイドラインに違反しない業種・表現を使用
- プロフィール写真や説明文も企業らしい丁寧なものに設定
また、同じIPや住所で複数のアカウントを短期間に申請すると審査落ちのリスクが高くなるため、申請タイミングにも注意が必要です。
認証されなかった場合の対処法と再申請のコツ
LINE公式アカウントの認証審査は、すべての申請が必ず通るわけではありません。
ただし、不承認となった場合でも改善点を把握し、正しく対策することで再申請が可能です。
ここでは、よくある審査落ちの原因と再申請のタイミングや準備すべきポイントを解説します。
落ちた原因のよくあるパターン
認証申請が通らない場合、以下のような審査基準に引っかかっているケースが多く見られます。
企業実態やサービス内容が確認できない
出会い系、アダルト系、違法サービスなど
法人登記の有無や信頼性の裏付けが不足している
LINE社は信頼性・安全性を重視しているため、事業の「見える化」が鍵となります。
再申請はいつからできる?対策しておきたいこと
再申請は不承認の通知が届いた後、すぐに行うことが可能ですが、原因が解消されていないまま再申請しても結果は変わりません。
再申請前に行っておきたい対策は以下の通りです。
- Webサイトを見直し、会社情報・事業内容を明確に表示する
- LINEアカウントのプロフィール・説明文も丁寧に整える
- SNSや実店舗など、他媒体との整合性を保つ
- 業種がグレーな場合は、利用規約やガイドラインを再確認
- 不備があった箇所(住所・電話番号・担当者名など)を修正
また、申請内容を一部変更したうえで再申請すると、通過率が上がる傾向にあります。
たとえば、申請者名義を法人に変更する、公式Webサイトを補強するなどが効果的です。
認証済アカウントを使ってできること
LINE公式アカウントを認証済にすることで、より多機能かつ信頼性の高い運用が可能になります。
特に店舗型ビジネスやオンライン販売との相性がよく、集客・予約・販促・顧客管理まで一元化できるのが魅力です。
ここでは、認証済アカウントを導入している代表的な業種の活用例を紹介します。
飲食店や美容室の実例紹介
小売・ECの場合の活用例
飲食店・美容室の活用例
1. サボン(SABON)ジャパン:美容ブランドの活用事例
自然派コスメブランドのSABONジャパンは、LINE公式アカウントを通じて新商品の情報やキャンペーンを配信し、顧客とのエンゲージメントを高めています。
- 活用方法:新商品の案内、キャンペーン情報の配信、顧客とのチャット対応など。
- 効果:LINEを通じた情報提供により、顧客の購買意欲を刺激し、売上の向上に寄与しています。
このように、LINE公式アカウントを活用することで、美容業界でも顧客との密接なコミュニケーションが可能となり、ブランドのファン化を促進しています。
小売・EC業界の活用例
1. ロクシタンジャポン:EC売上の拡大
フランス発の自然派化粧品ブランド、ロクシタンジャポンは、LINE公式アカウントとLINE広告を活用して、ECサイトへの誘導と売上拡大を実現しました。
- 活用方法:デジタル会員証の発行、セグメント配信、LINE VOOMでの動画コンテンツ配信など。
- 効果:セグメント配信によるターゲット層へのアプローチで、前年同期比でオンライン売上が10倍以上に増加しました。
このように、LINEの多機能なプラットフォームを活用することで、オンラインとオフラインの統合的なマーケティング施策が可能となり、顧客との関係性を深めることができます。
よくある質問(FAQ)
LINE公式アカウントの運用に関して、認証制度にまつわる疑問は多く寄せられます。
ここでは、特に問い合わせの多い3つの質問に対して、具体的かつ実用的な視点から解説します。
Q:認証は必須ですか?未認証のままでも使える?
認証は必須ではなく、未認証でも基本機能は使えます。ですが、集客面では大きな違いがあります。
LINE公式アカウントは、開設しただけの「未認証アカウント」の状態でも、友だち追加・メッセージ配信・自動応答など基本的な運用は可能です。
ただし、以下のような制限や不利な点があるため、認証を受けることでアカウントの信頼性や露出を大幅に高めることができます。
- LINEアプリ内の検索に表示されないため、自然流入が期待できない
- アカウント名の信頼性がユーザーに伝わりにくい(認証バッジが表示されない)
- LINE広告など、一部の高度な機能が使えない
ビジネス活用を本格化させたい場合には、認証は「した方が圧倒的に有利」な選択肢と言えるでしょう。
Q:個人事業主でも認証は受けられる?
はい、可能です。ただし「実在性」と「事業の透明性」がカギになります。
LINE認証の対象は法人だけではなく、個人事業主・フリーランスでも申請可能です。
実際に、カフェの経営者・ネイリスト・整体師・オンライン講師など、多くの個人事業主が認証を取得しています。
認証審査では、以下の点がチェックされるため、事前の準備が非常に重要です。
- 自身の事業が確認できる公式WebサイトやSNSを整備する
- 代表者名・所在地・事業内容が明確であること
- LINEのガイドライン(公序良俗・禁止業種)に違反していないこと
たとえ法人登記がなくても、「透明性のある情報公開」と「顧客との接点の実在性」が確認できれば審査は通過可能です。
Q:認証を外すことはできる?
原則として、ユーザー側で認証を取り下げることはできません。LINE社に相談が必要です。
一度認証されると、アカウントには青いバッジ(認証マーク)が恒久的に表示されます。
これはLINE社が「正式な事業者である」と認めた証であり、ユーザー側が任意に削除・解除する設定は存在しません。
ただし、以下のような事情がある場合は、LINE for Businessの問い合わせ窓口を通じて対応を相談することが可能です。
- 事業形態の変更により、アカウントを一から作り直したい
- 一時的にLINE運用を停止したい
- 別ブランドに切り替えたいがアカウント名の変更ができない
とはいえ、認証を外すことには注意が必要で、ブランド信頼や機能制限の観点でマイナスになる場合もあります。
対応を希望する場合は、慎重に判断した上でLINE側と調整することが大切です。
まとめ|認証済アカウントで、LINE運用の信頼性と効果を高めよう
LINE公式アカウントを「認証済」にすることで、検索表示の対象となり、新規顧客からの信頼性も向上します。
さらに、LINE広告や決済機能、予約連携など、ビジネスの幅を広げるための重要な機能も解放され、LINE活用の可能性が一段と高まります。
申請には審査があるものの、事業内容をしっかり整えれば個人事業主でも十分に認証取得が可能です。
これからLINEを本格的に活用していきたい方は、ぜひこの機会に「認証済アカウント」取得を検討してみてください。
とはいえ、「LINEを使ってもっと集客効果を高めたい」「アカウントの運用をプロに任せて効率化したい」と感じている方には、LINE運用代行サービスの活用もおすすめです。
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