【企業アカウント成功事例】株式会社yutoriのInstagram活用戦略

「投稿しても反応が薄く、売上につながらない」
「若年層にリーチできるSNS戦略が分からない」

このような悩みを抱える企業担当者の方も多いのではないでしょうか。

今回ご紹介する株式会社yutoriは、わずか6年で35ブランドを展開し、Instagram総フォロワー数260万人超を獲得、2023年には東証グロース市場への上場も果たした注目企業です。

若年層に絶大な人気を誇るブランドを次々と立ち上げ、SNSを起点とした独自のマーケティング手法で急成長を遂げています。

この記事では、株式会社yutoriのInstagram活用戦略を具体的に解説していきます。
記事を読み終える頃には、Z世代に響くSNSマーケティングの本質を理解し、自社アカウントの成長につながる実践的なノウハウを習得できるでしょう。

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目次

プロフィール設計と動線設計の工夫

Instagramプロフィール画面

プロフィール設計においては、35ブランドがそれぞれのアカウントで一貫した世界観を演出し、Z世代の心を掴む3つの工夫が施されています。

工夫①|Z世代に響く反骨精神を体現したプロフィール設計

yutoriグループのアカウントプロフィール設計では、企業ミッション「ハグレモノをツワモノに」が各ブランドのアカウントに巧妙に反映されています。

従来のアパレル企業とは一線を画した、等身大で親しみやすいトーンを採用することで、Z世代の共感を獲得しています。ブランドが持つストリート感やカウンターカルチャー的な要素を前面に押し出し、各ブランドが独立したメディアとして機能するよう設計されています。

工夫②|全ブランド共通の世界観で統一感を演出

35ブランドという大規模展開にも関わらず、全アカウントで統一感のある世界観を維持しています。

ビジュアルクオリティの統一、撮影手法の共通化、コンテンツ制作レベルの標準化により、どのブランドアカウントを見ても一定の品質が保たれています。

プロフィール画像やハイライト設計においても、ブランドごとの個性を活かしながら、企業全体としてのブランド価値向上に寄与する設計となっています。


工夫③|プロフィールリンクは複数ブランドへスムーズに誘導

動線設計で効果的なのがプロフィールリンクの活用方法です。

単一ブランドの公式サイトへ直接誘導するだけはなく、複数ブランドを横断的に紹介できる仕組みを構築し、ユーザーの興味関心に応じて、関連ブランドへの回遊を促進する導線が設計されています。

プロフィールからECサイトまでの導線も最適化されており、フォロワーの購買行動をスムーズに促進できます。Instagram上での認知からコンバージョンまでの一連の流れが、戦略的に設計されています。

コンテンツ戦略

株式会社Yutoriのブランドイメージ
[画像引用]株式会社Yutori公式サイト

コンテンツ戦略は、従来のアパレル企業とは大きく異なるアプローチを採用しています。

商品紹介に留まらず、ライフスタイル提案やコミュニティ形成を重視した独自の手法で、Z世代の心を掴んでいます。特に注目すべき戦略を4つのポイントから解説します。

戦略①|リアルな日常を切り取った「人ベース」の投稿スタイル

最大の特徴は、商品単体ではなく「人」を中心とした投稿スタイルにあります。

モデルを起用したルック撮影では、スタジオでの作り込まれた写真ではなく、日常の延長線上にある自然なシーンを積極的に採用。一般ユーザーの投稿をリポストする手法も多用し、フォロワーとブランドの距離感を縮めています。

特に古着コミュニティから始まった企業らしく、投稿に出てくるモデルとフォロワーが重なる親近感のある構成が特徴的です。商品の魅力を伝えながらも、着用者のライフスタイルやキャラクターが感じられる投稿により、ブランドへの愛着形成を促進しています。


戦略②|TikTokと連携した拡散戦略でフォロワー増加を促進

早期からTikTokとInstagramの連携戦略に注力し、相乗効果による拡散を実現しています。

TikTokで話題となったコンテンツをInstagramリールに転用したり、逆にInstagramで人気の投稿をTikTok向けに再編集するなど、プラットフォーム間での効率的なコンテンツ活用を実践しています。

特にZ世代が多く利用するTikTokでの露出を増やすことで、Instagram上でも若年層のフォロワー獲得に成功し、クロスプラットフォーム戦略により、限られたリソースで最大限のリーチを獲得しています。


戦略③|トレンド感のあるメッセージ性の強いプロダクト投稿

商品投稿は、単純な商品紹介を超えたメッセージ性を持っています。

商品の機能や価格だけでなく、そのアイテムが持つ文化的背景やストーリーを丁寧に伝えることで、単なる消費ではなく共感による購買意欲を促進させています。

発売後すぐに完売するアイテムも続出し、再販希望が殺到するほどの熱量の高いファンベースの構築に成功しています。

戦略④|ブランドごとのペルソナに合わせたビジュアル設計

35ブランドを展開する企業として、各ブランドのターゲットペルソナに合わせて明確に差別化されたビジュアル戦略を採用しています。

ストリートブランドでは都市的でエッジの効いた撮影、ホームウェアブランドでは自然光を活かした温かみのある表現、フェミニンブランドでは上品で洗練されたトーンなど、ブランドごとの世界観を徹底的に演出しています。

各ブランドが独立性を保ちながら、それぞれのターゲット層に最適化されたコンテンツを提供することで、より深いファン化が促進されています。

リール・ストーリーズの活用ポイント

Instagramプロフィール画面サムネイル
[画像引用]9090公式インスタグラム

動画コンテンツの重要性が高まる中、リール・ストーリーズ機能を戦略的に活用し、高いエンゲージメント率を実現しています。

単なる商品紹介ではなく、ユーザーとの距離感を縮める親近感のあるコンテンツ制作が特徴です。

ポイント①|スタッフのリアルな日常を動画で発信し親近感を醸成

動画コンテンツで最も印象的なのが、スタッフの日常を切り取ったリアルな発信です。

撮影現場の裏側や商品企画の様子、オフィスでの何気ない瞬間などを積極的に投稿することで、フォロワーとの距離感をより近くに感じることができます。

完璧に作り込まれた広告のようなコンテンツではなく、等身大の人間味が感じられる投稿を重視。スタッフ個人のキャラクターや価値観が伝わる内容により、ブランドに対する親しみやすさと信頼感を同時に構築しています。

これにより、単なる商品購入者ではなく、ブランドを応援するファンコミュニティの形成に成功しています。

ポイント②|「その服どこの?」コメントを狙った間接的プロモーション

リール投稿では、商品名やブランド名を前面に押し出すのではなく、自然な着用シーンを演出することで間接的なプロモーションを実現しています。

「その服どこの?」とコメントしたくなるような、さりげない商品アピールを行っています。直接的な宣伝色を排除することで、ユーザーの自発的な興味を引き出し、押し付けがましさのない商品訴求を可能にしています。

コメント欄での質問に丁寧に回答することで、購買意欲の高いユーザーとの直接的なコミュニケーションも促進しています。


ポイント③|バズりやすい短尺コンテンツで高リーチを獲得

Instagramアルゴリズムに最適化された短尺動画制作により高いリーチ数を獲得、15秒から30秒のインパクトある動画で視聴完了率の向上を実現しています。

トレンドの音楽やエフェクトも効果的に活用し、発見タブからの新規流入を積極的に獲得しています。バズりやすい要素を取り入れつつも、ブランドの世界観を損なわないバランスを保持しています。


ポイント④|インフルエンサー的なポジショニングで自然な導線設計

各ブランドアカウントをインフルエンサーのように位置づけ、フォロワーにとって有益な情報発信を心がけています。

コーディネート提案やトレンド情報、ストーリーズでは限定情報や舞台裏コンテンツを配信し、商品販売以外の価値提供を積極的に実施。フォロワーの継続的な関心を維持しています。

結果として、広告色の強い企業アカウントではなく、信頼できる情報源として認識され、自然な購買導線の構築に成功しています。

アカウント運用の工夫

株式会社Yutoriロゴ

Instagram総フォロワー260万人超という圧倒的な数字を支えているのは、戦略的な運用体制です。35ブランドという大規模展開を効率的に管理しながら、各ブランドの独自性を保つ組織運営が成功の鍵となっています。

工夫①|スタッフ採用時に「発信力」を重視した人材を配置

yutoriの採用戦略で最も特徴的なのは、従来のアパレル経験よりも「好き」という情熱を重視している点です。アパレル未経験者も多数在籍し、社員の主力は20代というデジタルネイティブ世代で構成されています。

「オタク採用」というプロジェクトでは、「推し力」を評価軸とした何かしらの熱狂的な好きがあることを条件に、ユニークな採用を行っています。

実際にSNSマーケティング担当者から自身のブランドを立ち上げたり、人気ブランドのクリエイティブディレクターとして活躍するメンバーも多く、発信力のある人材が企業成長を支えています。

工夫②|ブランドごとに独立した裁量で高速PDCAを実施

自立分散型の組織運営により、各ブランドのSNS運用に大幅な裁量権を付与しています。

35ブランドの運営において、各ブランド担当者に大幅な裁量を与えることで、高速なPDCAサイクルを実現しています。投稿内容やクリエイティブの方向性についても、ブランドレベルでの意思決定を可能にし、市場の変化に素早く対応できる体制を構築しています。

ブランドごとの特性に応じたカスタマイズを行うことで、効率性と独自性を両立させています。

工夫③|リアルイベントやポップアップで熱量の高いファンを育成

オンラインでの発信だけでなく、リアルイベントやポップアップストアの開催により、ファンとの接点を積極的に創出しています。

イベント開催時には参加者にSNS投稿を促す施策を実施し、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の拡大を図っています。

店舗展開においても、SNSとの連携を重視した店舗設計を行い、来店客が自然に投稿したくなる空間づくりに注力しています。

オンラインとオフラインの相乗効果により、単なるフォロワーではなく、ブランドを積極的に応援する熱量の高いファンコミュニティの形成を実現しています。

まとめ|株式会社yutoriのInstagram運用から学ぶポイント

アパレルイメージジーンズの写真

株式会社yutoriの事例から、企業がInstagramで成功するための本質的な要素が見えてきます。

35ブランド展開という規模感でありながら、一貫した戦略と柔軟な運用体制により、Z世代の心を掴む独自のSNSマーケティングを確立しています。

Z世代に向けた等身大の発信がフォロワー獲得のカギ

同社の成功要因として最も重要なのが、Z世代に響く等身大の発信姿勢です。

企業色を前面に出すのではなく、ユーザーと同じ目線に立った親しみやすいコンテンツ制作により、フォロワーとの距離感を縮めています。

完璧に作り込まれた広告的な投稿よりも、リアルで人間味のある発信を重視することで、自然体で親近感のあるブランドイメージを構築しています。

企業アカウントでありながら、まるで友人のアカウントを見ているような親しみやすさを演出し、フォロワーの継続的なエンゲージメントを獲得しています。

スタッフの個人発信を活かした間接的プロモーションが成功要因

従来の企業SNSとは一線を画すのが、スタッフ個人の発信力を活かした間接的プロモーション手法です。

商品を直接的に宣伝するのではなく、スタッフの日常やライフスタイルの中に自然に商品を溶け込ませることで、押し付けがましさのない訴求を実現しています。

「その服どこの?」といったユーザーからの自発的な質問を促すことで、広告色を排除した効果的なプロモーションを可能にしています。

個人の発信力を企業の資産として活用する手法は、今後のSNSマーケティングにおいて重要な参考事例となるでしょう。


ブランドの世界観を統一しつつ、ニーズに応える柔軟性

35ブランドという大規模展開において、統一性と独自性を両立させる運営手法も注目すべきポイントです。

全ブランドで一定のクオリティを保ちながら、各ブランドのターゲット層に最適化されたコンテンツを提供することで、幅広い層からの支持を獲得しています。

ブランドごとに独立した裁量を与えながらも、ノウハウの共有と品質管理を徹底することで、効率的かつ効果的なSNS運用を実現しています。

変化の激しいSNS環境において、柔軟性を保ちながら一貫した戦略を実行する組織運営は、多くの企業にとって参考になる事例といえるでしょう。

トレンドに敏感な世代に指示されるアカウント運用は、スピード感も重要になってきます。定期的に最新情報をいち早く発信していくための対策として、投稿作成の委託も検討されてはいかがでしょうか。

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